本場のレースを見てみよう
サイクルロードレースというもの
みなさんも耳にしたことがあるツール・ド・フランス。
これはステージレースと呼ばれ、複数日を使い総合タイムを競います。
これとは別に1日で競技が終わるワンデーレースというものもあります。
サイクルロードレースはこの二つで構成されています。
一見すると個人競技に見えますが、それぞれのチームにはエースがおり、他の選手はエースのために献身的にレースをコントロールしたり、監督から指示を受けサポートを続けまるというチーム競技なのです。
ツール・ド・フランス
バカンスシーズンに行われるこのステージレースは世界中から3000万人を超えるファンが観戦しに来るというサッカーワールドカップやオリンピックに匹敵する世界最大規模のスポーツイベントです。
世界のトップチームのおよそ20チーム180人ほどが参戦し、3週間で4000㎞ほどを走り切ります。
それだけの距離を走りながらトップと2位の差が数秒ということもあるスリリングなレース展開にファンは毎日一喜一憂するわけです。
ステージレース
代表的なステージレースは1月オーストラリアで開催されるツアー・ダウン・アンダーを皮切りに2月アブダビ、3月パリ-ニース、トリノ-アドレティコ、カタルーニャ、4月ロマンディー、5月ジロ・デ・イタリア、6月ドーフィネ、カリフォルニア、スイス、7月ツール・ド・フランス、8月ポローニャ、9月ヴェルタ・ア・エスパーニャ、10月ターキー、上海を最後に幕を下ろします。
この中でもビッグスリーとされるジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ヴェルタ・ア・エスパーニャのみが3週間という最大規模で開催されます。
ワンデーレース
ステージレースと違って1日で決着が付くスタイルですが、展開がめざましく変わる終盤は目の離せません。
この中でもミラノ-サンレモ、ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ-ルーベ、リエージュ-バストーニュ-リエージュ、ジロ・ディ・ロンバルディアはモニュメントと呼ばれワンデーレースの中でも勝利を挙げることが名誉に繋がる格上のレースとされています。
レースの中にあるドラマ
ただ勝利のためだけに走っている彼らですが、その裏にはいろいろなドラマがあります。
先にあげたモニュメントは100年以上の歴史を持ちますが、一つ獲るだけでも大変なモニュメントを全制覇した人物は過去に3名しかいません。
またレースとはいえ、ライバルが転んだら待つといったような紳士的に振る舞う姿を見ることができるのも人気の一つと言えます。
チームを超えた友情を見ることができたり、レース中に家族と抱き合うシーンがあったり、レースの裏には多くのライダーの素顔が隠されているのです。
日本でも身近になってきたサイクルロードレース
インターネットなどの普及により、日本国内にいながらロードレースを楽しめるようになってきました。
最も欧州で開催されることが多いため、夜遅くまで起きていなければならないのが問題ではありますが、ここは我慢するしかないところです。
また、ツール・ド・フランスの一環としてクリテリウムレースが日本で行われたり、ジャパンカップには世界有数の実力を持つ選手が集まってくるようになりました。
乗っても楽しいスポーツ自転車の世界ですが、見る世界に浸ってみるのもいかがでしょうか。